数日前の朝・・・母親から
いつものLINEではなく電話があった。
「ちょっと来れる?」(母親)
「どうしたの?なんかあった?」(僕)
「うん、お父さんが・・・」(母親)
その後で、父親が電話に出て、
「もう、やる気が出なくなって」(父親)
「なにも考えられない・・・」(父親)
「わかった。準備してすぐに行くよ」(僕)
そして一旦、電話をきった。
しばらくして・・・
父親から、また電話があった。
「忙しいなら、来なくていいよ」(父親)
「いや、もう準備したから行くよ」(僕)
「やっぱり、来なくていいから」(父親)
僕は両親の精神状態に危険を感じ、
「もう準備したから、家を出るよ」(僕)
「じゃあ、ちょっと待っててね」(僕)
と言って押し切って、
大急ぎで準備をして、実家に向かった。
高速道路を走りながら、最悪の事も考えた。
そして、4時間30分後に実家に到着した。
そこには・・・
元気の無い父親と不安そうな母親が居た。
原因は、いろいろ考えられるが、
コロナ禍でのリハビリ中止による体力低下、
また、介助者の父親の体力も加齢で低下し、
移乗や排泄処理が精神的な負荷やストレス
となってきていたのだ。
僕は介護のステージを上げる必要を感じた。
いろいろ話を聞いてみると、
父親は母親の施設入所さえ考えている様だ。
以前は、絶対反対だったのに・・・。
色んなことを僕に任せるようになってきた。
以前は、全て自分で決めていたのに・・・。
出来ないことが増え思考も変化する。
変化に伴い介護の方法も変化していく。
これが「待つ介護」という意味なんだろう。
ある日突然、介護の状況は変わる。
介護者・介助者の気持ちも日々変化する。
しかし、一緒に暮らしていなければ、
肉体的な衰えや精神的な変化は見えにくい。
それにどれだけ早く気づくことができるか。
気づきを判断に変え、行動するのは難しい。
油断すると手遅れになることも考えられる。
しかし、今が僕に何かできる時だ。
早急に負担軽減策を考えやってきたい。
両親の穏やかな生活が続くように・・・。
本日もお読み頂きありがとうございます。