サラリーマン人生最終の地になったのは、
東北地方のある県だった。
初めての雪国であり、雪景色の美しさに、
何度も立ち止まって、見入ってしまった。
雪が積もると景色は一変し、積雪30cm
とかになると、雪かきの時間が楽しくて、
時を忘れて没頭した。
夜、外灯に照らし出された降雪は綺麗で、
仕事帰りにボーッと眺めることもあった。
ヘッドライトで浮かび上がる流れる粉雪に
心奪われたあの瞬間は忘れられない。
この地に異動になって、本当に良かった。
今、故郷から1600km離れた場所にいる。
だから、故郷への思いも強くなったし、
真剣に早期退職を考えることが出来たのだ。
故郷から中途半端な距離だったら、
交通手段を駆使して対応したかもしれない。
決断を先延ばししてサラリーマンを続け、
また、大切なものを見失ったかもしれない。
遠い遠い最終の地がきっかけをくれ、
地元で家族と暮らす人々の生きる姿が、
「僕も家族の近くで暮らしたい」という
当たり前の思いを湧き起こさせてくれた。
強い思いは距離の壁を乗り越え、
その度に思いはさらに強く深くなるのだ。
最後の別れに向けて・・・
サラリーマン最終の地を楽しみたい(笑)
本日もお読み頂きありがとうございます。
↓早期退職きっかけは人それぞれ