早期退職してから、考える時間も多くなり、
いろいろ思い出してみた。
ゆっくりとした時間の中で、サラリーマン
生活を振り返れば、仕事最優先で生きてきた
ことの反省と自分を抑えてきたことへの後悔
が浮かんでくる。
いつも仕事で忙しく、何かが出来ないことは
仕事のせいにして、大切な家族ともいつしか
疎遠になっていったのだ。
組織の中では、自分の性格や思いを抑えて、
波風が立たないようにしていたので、やがて
組織に染まっていき、自分の判断が出来ない
サラリーマンになっていたのかもしれない。
2011年、本社スタッフ勤務になって、仕事
の内容が変わり、外部の働き方を知ることで、
僕の考え方は大きく変化した。
人生で優先にすべきものは、人それぞれでは
あるが、家族やゆっくりした時間、さらには、
自分らしさを大切にした生活の中に、仕事を
位置づけていくという生き方をしている人に
たくさん出会い、ショックを受けた。
「僕が大切にしてきたものは何だろう?」
自信を持って言える答えは、なかった。
それから・・・
少しずつ実家にも帰るようになった。
年末年始を家族で過ごすようにした。
やっと、そんな時間が幸せなんだと気付けた。
やっと、人間らしい自分になれた気がした。
パートナーと離ればなれで生ていることが、
仕事のせいにしている自分の責任である
ことも、はっきり自覚できるようになった。
つまりは・・・
仕事を優先して、仕事のせいにして、
自分の思い通りには生きていない自分を
認めるしかなかった。
残念ながら、こんな自分だったのだ。
職場では、肩書きや組織の力に頼って、
仕事が出来る人間を演じようとしていたが、
職場を離れれば、
自分の思い通りに生きることの出来ない
自分にあまく、臆病で弱い人間だったのだ。
こんな思いが、やがて・・・
僕を早期退職へと向かわせることになった。
「自分の思い通りに生きたい!」
早期退職への思いは、この一言につきる。
世間はどうであろうと、
他人はどうであろうと、
過去はどうであろうと、
未来はどうであろうと、
心配が多少増えようと、
不安が大きくなろうと、
「僕は、僕の思い通りに生きたい!}
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